人前であがらずに話す方法

インストラクションをするときの大きなウエイトを占めるのが、「伝わる話し方」です。

話すことによって、私たちが参加者へ伝えようとするのは、私たちの考え方や気持ちです。

そのため、まず「何を伝えたいか」を明確にしておく必要があります。

さらにぜひ参加者に理解して欲しいという意欲や姿勢があるとないとでは話す雰囲気もおのずと違ってきます。

そのようなことをベースとして、言葉づかい、表情・態度・ジェスチャー、ツールの活用などの話すスキルを身につけていく
ことが大切です。

あがってしまって、思うように話せなかったという経験は誰にでもあるものです。

唯一のあがらない方法というものはありませんが、いくつかのあがらないで話す方法をご紹介します。

この方法を、1つひとつぜひ試してみてください。


(1)事前によく準備・整理をすること

手元にメモを準備しておくとよいでしょう。
これは3分間スピーチの練習で上達します。

まずテーマを1つあげます。そして、話したいことを文章で書きます。
次に、話の組み立てを考えて、個条書きに、キーワードを取り出します。

 

 

(2)必要なポイントはあらかじめメモしておく

記憶よりも記録、忘れないためのメモです。
キーワードは大きな字で書きます。

もし、原稿を書くならば、できる限り話し言葉で書きましょう。

 

 

(3)自分のこと、体験したこと、自信のあることを中心に話す

体験を踏まえての話は、心に響くものです。
あなたが体験した例を入れてみましょう。

借り物ではない、独自の体験、そして自信を持って言えることを話すと、自然とリラックスして話せるから不思議です。

 

 

(4)上手に話そう、よく思われようと意識しすぎないこと

あるがまま、自然体でいます。

あまり、上手に話そう、よく思われようと意識しすぎると、逆に緊張感が増し、ぎこちなくなってしまうこともあります。

うまく話そうということは考えず、場に委ゆだねて、自分が大切にしていることをベースにして話してみましょう。

 

 

(5)だれか特定の人(よくうなずいてくれる人)に視線を向けて話す

うなずくという行為は、わかってくれたというサインです。

話し始めのときは、特に唇が乾き、のどがカラカラになり、声も震えるということもあるかもしれません。

それを救済してくれる1人として、うなずいてくれる人に視線を向けることで、安心して話せるようになります。

 

 

(6)話し始める前に、精神的・肉体的にリラックスさせる

心と身体はつながっていますから、体がリラックスすると、心、気持ちもゆったりと自分らしく話せます。

深呼吸を3回大きくしてみましょう。

私のおすすめは、『あがらないで人前で話す法』(ドロシー・サーノフ著、ダイヤモンド社)で解説されていることの実践です。

「私はここに立つことができて嬉しい」「皆さんとお目にかかれて嬉しい」と言ってみる、心の中で唱える。

するとイキイキとした笑顔で、リラックスして話すことができます。

 

 

(7)あがって当たり前、誰でも緊張すると割り切ること

あがらないといい歌は歌えない、いい曲は弾けないと聞いたことがありますが、あがるということは次のステップに登るひとつのチャンスではないかと思います。

私が駆け出しのコンサルタントの頃、大変お世話になった尊敬するN先生は、「私は、あがらなくなったら、講師をやめる」とおっしゃっていました。

緊張を味方につけてみましょう。

誰でも緊張はするのです。

ずっとあがりっぱなしの人はいません。

最初の数分を乗り切れば、あなたの本領発揮のステージのできあがりです。

 

 

(8)場数を踏み、経験を重ねればあがらないようになるもの

いろいろな機会に、人の前で話してみましょう。
部門の朝礼の3分間スピーチ、会議の司会役、そして発言、また地域社会での各場面で、率先して話す機会を求めましょう。

 

 

 

研修の初めに、参加者全員の前で1分間の自己紹介をしていただいたことがあります。

とても上手だった1人の参加者にコツを訊いたところ、

「私も最初の頃は、話すのが大の苦手で、1カ月に1回のペースで回ってくる部門朝礼の3分間スピーチも、とりあえず手短に話して逃げ帰っていました。

でも人の話を聴いているうちに、ためになるなあと思うようになり、スピーチの巧い人に相談してみたのです。

その人はテーマを決めて話しているとのこと。

そこで、私もテーマを1つ決めました。

そして、スピーチ当番の前日に主人に話してみるのです。

つまりリハーサルです。

するとだんだんと落ち着いて話せるようになりました。

私のスピーチを聴いて『今日のここが良かったよ』と声をかけてくれたり、参考資料として新聞の切り抜きを提供してくれたりする人もいて、だんだん話すのが面白くなってきました」とおっしゃっていました。

この方の例にもあるように、場数を踏むことがあがり症を治す近道になります。

ぜひ、場数を踏みましょう。

また、早めに会場に入り、話す場を見ておくことも重要です。

社内インストラクターですから、いつも研修をする会場は決まっているかも知れませんが、早く会場に入って、場の雰囲気をつくっておきましょう。

どんな場であなたは参加者を迎えたいのでしょうか。

そういったことをイメージすることもあがらないコツのひとつかもしれません。

また、早めに会場に入り机を並べていると、早く来た参加者が「お手伝いしましょうか?」と言ってくれることもあります。

このように一緒に会場のセッティングをした参加者とは、一瞬のうちに人間関係ができるものです。

話すということ

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