研修に入る前から研修は始まっている

セミナー「企業内インストラクター基礎コース」で、「やる気のない研修の参加者をやる気にさせるにはどうしたらいいですか?」とよく質問されます。

あなたがやる気を持って参加した研修はどんな研修だったか考えてみてください。

次のような研修ではないでしょうか?

・参加目的がはっきりしている。

・資格取得のための学習。

・テーマが自分にとって魅力的である。

・得られる成果が明確である。

・参加者全員がいきいきしている。

・担当インストラクターが魅力的である。

総括していえることは、その参加者本人の仕事の「テーマ」または人生全体の「大きな目標」と、この研修をどう関連づけられるかで違ってくるということです。

(1)研修参加者に対しての通知を徹底すること研修を開始する前に案内を出しますが、研修スケジュールを周知徹底することと、「2週間前に突然言われました」「とにかく行って来い」と言われましたということをなくす努力をしてください。

何のための研修か参加目的が周知徹底され、少なくとも一カ月前には通知が参加者の手元に届いていることが必要です。

年間の研修スケジュールが決まっているなら、事前に案内しておきましょう。

(2)事前課題の設定と参加者の直属上司の関わり方

研修の事前課題があることも、参加意欲を高めます。

たとえば、課題図書を設定するなら、ただ読んでおくように指定するだけでなく、A4用紙一枚に

1.この本で一番印象に残った個所はどこですか? それはなぜですか?

2.仕事で活用しようと思ったことは何ですか?

などの質問を用意し、答えてもらうことも大切です。

研修前に上司との短い面談があることもよい動機づけになります。

面談でなくても、上司があなたのために時間をとって作成してくれた「上司からの手紙」「○○さんに関する事前アンケート」なども準備すると参加意欲に大きな影響を与えます。

研修参加者がやる気のある状態

(3)インストラクター自身のウォーミングアップと自己管理

インストラクター自身が、その研修の日まで、どんな準備をして、どんなふうに過ごすのかということはとても重要です。

たとえば初めて担当する研修は緊張するものですが、何を見ても、何を聴いても、「○日から始まる○○研修」のことを考える、それは成功の兆しです。その研修があなたの頭の中にしっかりイメージできているからです。

その研修を成功させたい、参加者に喜んで帰ってもらいたいということに焦点化され、その成功のための情報を集めているからです。

その昔、初めてのテーマで研修を担当する際、前日に水族館でアシカのショーを観たことがありましたが、アシカトレーナーの観客の巻き込み方、ショーへの参加のさせ方はまさに研修にも通じるもので、場のつくりかたのヒントになりました。

あなたの無意識は、何を見ても、何を聴いても、どんな体験をしても「研修」につながる鍵を探しています。

インストラクターとして、常に担当する研修のことを考え、自分なりのウォーミングアップを図ってみてください。

そして、風邪をひいて声が出ないなどということがないように、体調管理を万全にしてください。

(4)初めて担当する研修は、リハーサルが必須条件

そして、リハーサルです。

初めての研修の場合、何度かリハーサルをします。

初めは自分1人、次に上司か先輩インストラクターに対して、またはあなたの協力者を参加者に見立てて、実際の研修をやってみましょう。

準備するときには、第三者のフィードバックが有効であることを覚えておいてください。

あるとき、社内の会議で事業部の他のコンサルタントに対して「技術発表」をしましたが、その前に部門のメンバーに対してリハーサルの機会をいただきました。

先輩の助言の一言一言が身にしみました。

中でも「サプライズがない!」の一言で発表内容を再考し、本番では、お役目を果たすことができました。

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