研修環境の整備

(1)照明
照明は研修を進めるうえで十分な明るさが確保できているかどうかをチェックします。

研修室や会議室などはその目的からある程度の明るさが確保できていますが、たとえばホテルなどで研修を行う場合、参加者がテキストを読んだり、ワークをしたりするのに明るさが十分ではないことがよくあります。

このような場合、明るさを確保する対策を講じるか、できない場合は会場の変更をします。

 

また、照明がホワイトボードに映り、参加者にとって見えづらくなっていないか、実際にいくつかの席に座って参加者の目線で確認します。
照明のスイッチを確認しておくことも大切です。

スクリーンの真上に照明があり、映像を見せたり、プロジェクターを使用する場合、スクリーンを照らしてしまって画面が見づらくなったり、見えなくなったりすることがあります。

スクリーンをずらして照明があたらないような措置がとれればいいのですが、それができない場合は、スクリーン上の照明をつけたり消したりすることになります。
そのために、スイッチの位置を確認しておく必要があります。

インストラクターのいる位置から離れた位置にスイッチがある場合は事務局にあらかじめスイッチの操作を依頼しておきます。
事務局が研修室に常駐しないなどの理由でそれができない場合は、スイッチの近くの参加者にスイッチの操作をお願いしておきます。

 

(2)喚気・室温
換気が十分かどうか確認します。その際に、エアコンのスイッチの位置及び操作方法について確認しておきます。
研修室によってはエアコンの冷気の吹き出し口に机がきてしまう場合があります。
この場合は、レイアウトのやりくりによって吹き出し口に机がこないようにしてください。

 

研修室の室温の感じ方は参加者しだいですが、特に困るのは、暑いという人と寒いという人が同時にいることです。
これはインストラクターが気を配っていても、研修室や建物の構造上のことが原因で起きてしまうことがあります。
そのような場合は、レイアウトで工夫をしたり必要な対策を講じたうえで、事情を話して参加者に対応を委ねるのがよいと思います。
つまり、エアコンのスイッチの場所を教えておき、暑いと思った人や寒いと思った人が調節するようにさせるということです。
こうすれば、参加者も納得がいき、インストラクターも研修室の温度に必要以上に気をつかうことがなくなります。

 

(3)カーテン、ブラインド
カーテンまたはブラインドは閉じておき、研修に集中できるよう参加者には外が見えないようにしておくことを原則とします。
特に研修のスタート時や講義のときはカーテンまたはブラインドは閉じておきます。

休憩のときは換気のためにあけてもよいでしょう。

 

また、グループ討議のときは、講義の場合とは異なった気持ちで取り組んでもらうためにカーテンやブラインドを開けることがあってもよいと思います。

ただし、窓の外に動くもの(変化するもの)がある場合は、どうしてもそちらに気を取られてしまいがちなので、閉めたままにしておきます。

 

(4)マイク
マイクを使用する場合は事前に音量を確認しておきます。ハウリングを起こさないかどうかも確認します。
マイクには手で持ったり、スタンドに取り付けて使用するものと、クリップで体にとめて使用するものがあります。
クリップでとめるものは両手があくので動作を伴いながら説明をする場合に便利です。

また、参加者が多い研修で参加者に意見を求めたり、参加者から質問を受けたりする場合はマイクを複数用意しておくと便利です。

レイアウトの留意点についてさらに述べたいと思います。

 

研修に必要なレイアウトは誰がするのかということです。

これは会場によって異なりますが、大きく分けて、①インストラクターを含めた事務局が行う場合、②研修所や外部会場のように、依頼すればレイアウトをやってもらえる場合の2とおりの場合があります。

このうち、①の場合は、結構大変な作業であることは覚悟しておく必要があります。

会社の会議室や研修室で研修を行う場合は多くの場合、自分たちでレイアウトをすることになります。

大変ですが、いざとなれば支援も得られるので気持ちのうえでも楽だと思います。

 

 

ここで、注意しなくてはならないのが、外部の貸会議室などを使用する場合です。

限られた教育予算で実施しようとすると、どうしても会場費を低く抑えたくなります。

そのときに便利なのが、自治体やその関連団体が運営している貸会議室や貸研修室です。

民間と比較すると安く借りられるのは魅力ですが、注意する点が2つあります。

 

1つはレイアウトです。基本的に使用者がレイアウトを行い、使用後はもとの形に戻すというところがほとんどです。

特別にお金を払ってレイアウトをやってくれるところもないわけではないのですが、それは例外と思った方がいいでしょう。

 

たいていスクール型を基本としているので、スクール型で実施するのであればさほど問題はないのですが、それ以外のレイアウトの場合はやっかいです。

 

また、スクール型の場合であっても参加者の人数によっては、使用しない机と椅子を後ろにまとめるなどの作業を行う必要があり、これに結構手間がかかることがあります。

研修後の現状復帰については参加者に手伝ってもらって行うとよいでしょう。

 

もう1つの注意点は時間です。
会場に入れるのが8時30分とか、8時45分という場合が多く、研修が9時開始となっている場合は準備時間があまりありません。
こういう場合はたとえば研修を9時30分開始にするなどの措置をとるようにした方が賢明です。

 

また、会場の使用時間が夕方5時までとなっている場合は、レイアウトを現状復帰したうえで、5 時に全員が会場からでている必要があります。
5時を過ぎても会場から退去していない場合は、いかなる事情があっても退去を指示されますのでそれを承知のうえで使用する必要があります。

 

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