グループ討議の進め方

2017.03.06

(1)グループ討議に適した人数
グループ討議を行うのに適したグループ数は4グループ前後です。

6グループ以上になると、発表の場合どうしても聴き手の集中力を持続させるのが難しくなりますので避けるべきです。

1グループの人数は4〜6人とします。7人以上になるとメンバー間のコミュニケーションがとりにくくなります。

また、グループ内での座り方によっては正面に背を向ける人が出てきてしまいますので、7人以上のグループはつくらないようにします。

 

(2)グループ討議に適した時間配分
 グループ討議を含めた討議全体の時間配分ですが、おおよその目安として、個人研究は10分〜20分、グループ討議は内容にもよりますが40分〜80分、全体討議は40分〜60分です。

 

(3)討議の前に説明すること討議を行う前に、討議の目的、討議の課題、討議結果の発表のしかた(口頭、模造紙、ホワイトボード使用、OHP機能つきプロジェクター使用など)、討議終了時間について説明しておきます。

これらのことは、必ず板書したりプロジェクターで投影します。

こうすることで、参加者は必要な情報をいつでも確認することができ、勘違いしたり、的外れな議論をしたりすることがなくなります。

 

(4)確認しておきたいこと
 グループ討議を行うにあたり、確認しておくことがあります。

それはメンバーどうしがどれだけお互いを知っているかということです。

もしメンバーどうし初めて顔を合わせるかそれに近い状態であれば、討議がスムーズにいくようメンバーどうし打ち解けた雰囲気をつくり上げることが大切です。

これは特に強く留意する必要のあることです。

このような場合は自己紹介の時間を設けると効果的です。

 

討議の本題に入る前に、役割を決めておきます。役割を決めて討議を行うと効率的なグループ運営ができます。

また、メンバー一人ひとりが役割を持つことにより、参画意識を高めることができます。

 

役割の主なものには、

リーダー
書記
発表者
時間管理者(タイムキーパー)

があります。

 

リーダーは討議の議事進行をはじめとするグループ全体のマネジメントを行います。

書記は議事の記録や発表資料の作成を行います。発表者はグループの討議結果を全体討議で発表します。

グループ討議時間の管理をキッチリ行う必要がある場合は時間管理者(タイムキーパー)をおくとよいでしょう。

 

これ以外にも資材調達(係)や連絡(係)などの役割があります。

全員がなんらかの役割を持って活動できるよう工夫してください。

 

発表者についてはあらかじめ決めるのではなく、討議に集中してもらうため、あえてグループ討議が終わった時点で決める場合があります。

また、発表を複数のメンバーで行ったり、グループメンバー全員で行うこともあります。

発表内容やそのときの状況に適した発表方法をとっていただけばよいと思います。

 

インストラクターの説明が終わりグループ討議が始まる前に、「討議の進め方について質問はありませんか」と質問します。

質問があればそれに答え、なければグループ討議に入ります。

 

(5)インストラクターが討議中に行うこと
討議の進行はグループに委ねるのですが、インストラクターが討議中に行うべきことについて説明します。

 

討議時間60分の場合、10分経過した時点で一度巡回し、全グループの討議の様子を観察します。

この目的は的外れな議論をしているグループがないかどうか確認し、必要があれば修正を促すことです。

仮に勘違いや理解不足で的外れな議論をしていたとしても、このタイミングであれば修正可能です。

 

ここでは原則として、司会者を通じて修正を促すことがポイントです。

司会者を確認したうえで、たとえば、「△△さん、討議のテーマについて再度確認してはいかがですか。」というように言います。

もし、討議の最中インストラクターがいきなりテーマや方向性が違っていることを指摘すると、司会者としては自分の立場が無視されたような気持ちになります。

したがって、必ず司会者を通じて修正を促すようにします。

 

次に35分〜40分経過した時点で巡回します。ここでの目的は討議の進み具合のチェックと遅れているグループに対する対策です。

遅れているグループに対しては討議終了時間までにアウトプットを出すように(司会者を通じて)促します。グループによっては、討議終了時間までに討議を終了させるだけ(つまりアウトプットをまとめることは念頭にない)というように解釈していることがありますので、そのような勘違いがないかどうか必要に応じて確認してください。

 

討議終了時間までに何を完成させればいいかについては、討議開始時にしっかりと説明しておくべきですが、往々にしてよく聴いていないグループがありますので注意が必要です。

 

また、研修プログラムでは、しばしばグループ討議のあと休憩をはさんで全体討議というように組み立てます。

これは、グループ討議時間内に討議結果をまとめることができないグループが出た場合、調整時間として活用するという意味合いがあります。

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